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孫子の言葉 【勝つための哲学】

1 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/09(月) 22:59:43 0
「勝ち組」「負け組」
あなた、もしくはあなたの組織は、このどちらかだと思い込み、安心するか、諦めるかしては
いませんか。
だとしたら、それは間違いです。
強者は永遠に勝ち続ける?弱者は永遠に負け続ける?
どちらも絶対にあり得ないことです。
やりかたによっては、また状況によっては、逆転しないとは限りません。
安心もできないし、諦めることもありません。
「勝ち組みなんて関係ないさ。どっちだっていいじゃない」
ひょっとして、あなたは、こう思いこんではいませんか。
だとしたら、これも間違いです。
あなたは、誕生前の激烈な生物的競争に勝って生命を獲得して以来、自分の思いがどうであれ
競争社会のなかで生きているのではありませんか。
たとえ、あなたが抜け出したつもりでも、生きている限りその影響を受けないとは言えないのです。


2 :夢見る名無しさん:2008/06/09(月) 23:01:48 0
文化は遅れると思うのね確実に 
一般国民法律守って生活してる国民に対して国民が
悪いという人間だよなたぶんナ


3 :夢見る名無しさん:2008/06/09(月) 23:03:17 0
それをなつたえないからだはもうな相手の言い分だって言ってるのがわからないんだよな
この人たちねトレードオフだからなんだけど

4 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/10(火) 06:43:21 0
いまから二千四、五百年前の中国大陸に、勝負の哲理を解明した男が現れました。
呉という大陸の軍師・孫武です。
当時の中国では、「周」王朝の統治は名目だけで、多くの都市国家が競い合っていました。
呉は現在の蘇州を都として揚子江の下流域に栄え、孫武の戦略によって大きく勢力を拡げました。
人々は彼を尊敬して 「孫子」 (孫先生)を呼んだのでした。
彼が究めた戦略戦術、勝負の哲理を収録したのが名著 「孫子」 であり
「孫子の兵法」 なのです。

5 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/10(火) 22:12:15 0
もちろん、二千四、五百年も前の時代と現代とでは、社会の体制や政治の仕組みも、
また、戦争の仕方や武器もまるで違います。
それなのに、当時の戦争を論じた書物が、現代の、それも戦い方だけではなく
経営や人間関係にまで役立っているのはどういうわけでしょうか。
それは、孫氏の兵法が、時代や体制の違いを超えて、変わることの少ない
人間の本質な部分に根ざしているからなのです。

孫子の兵法はこんな特徴を持っています。

1 人間の心、感情を冷静に見極め、それを基盤として戦い方を論じている。
2 力でねじ伏せるのではなく、相手の力を利用し、相手が自分の力で負けてしまうように
  しむけることを重くみている。
3 戦わず勝つことを 「最高の勝ち方」 としている。

6 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/11(水) 19:50:20 0
【兵は詭道なり】

直訳すれば、「戦術とは相手を欺く方法である」ということになる
また、「孫子」軍争篇では、「兵は詐をもって立つ」(戦いは相手をだますことが基本である)とも
言っている。
そうしたことから、「孫子の兵法」はつまりはペテンであって、まともな戦い方ではない
とする考え方がある。
この考え方は昔からあり、そのために「孫子」を忌避するものもあれば
「孫子はこれが戦術のすべてだといっているのではない」と弁護する学者もいた。
だが、これらはいずれも、孫氏のことばを表面的に解釈したものにすぎない。
孫子の意図するところは、ただのペテンではないのだ。
いってみれば、近年問題になったような、老人をだます詐欺商法のたぐいは
「孫子の兵法」とはいえないのである。
孫子のねらいは、力ずくではなく、心理的な操作によって、無理なく相手をコントロールするこにある。
それが「孫子」のいう「詭道」なのだ。
したがって、悪用すればもちろん詐欺になるが、本来は自然に相手を動かす科学的手法であり、
弱者が強者を倒すための手段なのである。
その本質は心理操作であり、勝負だけでなく、広く人間関係に活用できるのはそのためだ。

7 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/12(木) 21:27:07 0
【できても、できないふりをせよ】

程度の差こそあれ、人間はだれしも、他人に対する優越感と劣等感とが同居している。
自分は人よりダメなのだという嘆きがある一方で、少しでも自分のほうが上だと自慢をしたい
という気持ちもある。
自分の能力を他人に認めてもらいたいと思うのは人情だ。
まして今日は、宣伝の時代である。
黙っていたら、認められるどころか、後れをとってしまうのではないかという不安がある。
そこで、ことごとに自己宣伝をし、自分の才能を誇示することがはやっている。
目立ちたがり屋の横行である。
なかには、それが功を奏し、大いに売り出す者もいる。
だが、そうした生き方は危険だ。
仮に成功したとしても、能力以上の虚名だとすれば、いつも無理をしていなければならない。
それよりも、これでいこう。

「能なるもこれに不能なるを示せ」

そうすれば、まず、人に妬まれずにすむ、また、人が自分がもっている以上のことを教えてくれる。
そして、おのずからその才能が認められるようになったときは光がいっそう輝く・・・などなど。
よいことはあっても悪いことはないのである。
これは孫子のいう 「詭道」 の一つなのである。

8 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/13(金) 19:54:01 0
【必要でも要らないふりをせよ】

これも詭道の一つだが、応用の範囲はきわめて広い。
もっとも身近な例でいえば、物を値切るとき本能的にやることだ。
どうしても必要だということになれば相手は高くふっかけてくるから、要らないようなふりをして
値を下げさせるのである。
要するに、軽々しくこちらの本心を見せてはならないのだ。
ただし、いつでも、そうしなければならないというのではない。
いつでもそういう態度をとっていると、人に警戒されてしまう。
最小限必要な場合にかぎり使うべき戦術なのである。
実は、どんな戦術を使うに際しても、一番心がけなければならないのが、このことば

「用うるもこれに用いざるを示せ」

よく、とくとくとして自分が戦術の妙手であることを自慢する者がいる。
また、得意になって自分の“手の内”を明かす者もいる。
これは愚の骨頂だ。
戦術は、人にわからないからこそ、戦術としての価値を持ち、目的を果たすことができるのである。
「できても、できないふりをせよ」と同様な発想である。

9 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/14(土) 18:25:14 0
【近づくためには遠ざかるように見せかけ、遠ざかるためには近づくように見せかけることだ】

古来、実際の合戦でこの戦術を用いた例は多い。
武田信玄が孫子の兵法に通じていたことは有名だが、かれの初陣は、孫氏のことばそのもので
みごとにこれを生かしたものであった。
かれは十六歳のとき、父信虎が平賀源心を海口城に攻めたのに従い、初めて出陣した。
源心の守りは固く、攻めあぐねているうちに一か月あまりたち、ついに雪となった。
さすがの信虎もひとまず引き揚げることにした。
信玄は父に頼んで後詰となり、退陣するとみせかけて途中で野営し、夜中すぎにとってかえすと
一隊をひきいて城壁に火を放って攻めたてた。
武田軍が去ったと思い、祝宴を張ったあと寝込んでいた平賀勢はうろたえるばかりで、さすがの
源心も討ち死にしてしまった。
この戦術も詭道の一例である。
相手の心理的盲点をつくことによって、より効果的に目的を達成するやりかたは、交渉、論争
説得など、人間関係の場でも活用できることだ。

10 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/15(日) 17:50:34 0
【強なればこれを避けよ】

相手が自分より強い場合は避けることだ。
これは決して 「長いものには巻かれろ」 というのではない。
孫子の兵法は、あくまで最終的な勝利を目的とする。
強力な相手とぶつかって玉砕してしまっては意味がない。
そこで、正面衝突をせずに、ほかの方法で勝つことを考えるべきだというのである。
日本人は、「逃げる」というと、ただ逃げることしか考えない。
そこで、逃げるのは卑怯だとして、「逃げる」といわず「転進」といって、表現でごまかしたりする。
逃げるのは恥ではない。
中国で伝承されてきた処世法によると、「逃げる」にもいろいろな逃げ方がある。
第一が「逃」で、これはまだ兆しのうちに察知して身を隠すことだ。
たとえていうと狭い道で向こうから自動車が走ってくる。
ぶつからないように脇道にそれてしまう。これが「逃」だ。
第二が「避」である。
これは身の安全を保って、時のたつのを待つことだ。
自動車の例でいうと、体を横にして接触を避け、通過するのを待つのである。
そして第三が「遯」である。
これは一時的に避けながら少しずつ目的達成に向かって努力することだ。
自動車の例だと、体を横にしながらも静止せず、少しずつ進んでいくのである。
避けながら、相手を倒す努力をつづける。
もっとも積極的な逃げ方がこれである。

11 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/16(月) 08:29:16 0
【相手を怒らせてかき乱せ】

酒に酔うと思わず本心をさらけ出すことがある。
同様に、激怒するとふだん胸におさめていることをぶつけてしまうこともある。
もちろん、酔っぱらったり怒ったりしたときの言動が、すべての人の本心であり本質で
あるとはいえない。
心にもないことを口走ったり、思いもかけないことをしたりすることも多い。
だが、ともかく人間は興奮すると心のバランスを失い、平常まとっている衣装を脱ぎ捨てることは
まちがいない。
孫子はこの原理を詭道にいかせというのである。
剣聖宮本武蔵が剣豪佐々木小次郎を倒したのはその典型だ。約定の刻限にかれはわざと遅刻した。
小次郎はカッカして待つ。やっと現れた武蔵は小次郎が刀の鞘を投げ捨てたのを見て
「小次郎敗れたり」という。
小次郎の怒りは爆発し、完全に心のバランスを失ってしまう。
古来、中国の合戦ではこの手がよくつかわれている。
清末、劉邦と項羽の天下制覇の対決で交わされた舌戦は有名である。
この原理は相手を倒す場合だけでなく
@相手の心の垣根を取り去ろうとする場合
A相手の正体を見抜こうとする場合
B相手を奮起させようとする場合
など、さまざまに活用できる。

12 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/17(火) 19:08:53 0
【へり下って相手を慢心させよ】

これを地でいったのが、紀元前六〜五世紀、古代中国の大ドラマである呉と越の抗争である。
互いに勝敗をくりかえし、相手への復仇心を持ち続けるため、薪の上に寝て痛みを思い
肝を嘗めて苦味を忘れなかったということから 「臥薪嘗胆」の成語を生んだ。
その抗争は数十年にわたった。
ついに越は首都を占領されて呉の属国のなったばかりか、越王句践は呉の都に赴いて
呉王夫差に臣として仕える。
越はいっさいの抵抗をやめ、かずかずの貢物をさしだし、絶世の美女まで贈って
呉王夫差の歓心をかうのである。
実はこれは「へり下って相手を慢心させる」という、越の賢臣范蠡の作戦であった。
その一方でかれらは着々と国力を充実させ、機会をねらっていた。
この作戦は図に当たり、やがては形勢は逆転して呉は滅亡するのである。
孫子のこの兵法 「卑うしてこれを驕らせよ」 は 「老子」 のいう次の節理にもとずくものである。
「縮めたければ、まず伸ばしてやれ。弱めたければ、まず強めてやることだ」
逆に考えると、下手に出る相手には注意せよ。
決して、いい気になって慢心してはならない。

13 :夢見る名無しさん:2008/06/17(火) 19:14:54 0
これはアメリカのゲームです。1度やってみてください。
これは、たった3分でできるゲームです。試してみてください。 驚く結果をご覧いただけます。
このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分で願い事が
かなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を 貴方にもたらすでしょう。
約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。 たった3分ですから、ためす価値ありです。
まず、ペンと、紙をご用意下さい。 先を読むと、願い事が叶わなくなります。
@まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。
A1番と2番の横に好きな3〜7の数字をそれぞれお書き下さい。
B3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味の
ある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同姓の名
前をかく)
必ず、1行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなくなります。
C4,5,6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さ
い。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。
まだ、先を見てはいけませんよ!!
D8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。
E最後にお願い事をして下さい。さて、ゲームの解説です。
1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。
2)3番に書いた人は貴方の愛する人です。
3)7番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。
4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。
5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。
7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。
8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。
9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。
10)そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。
この書き込みを読んでから、1時間以内に10個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい。
そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。
とても奇妙ですが当たってませんか?


14 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/18(水) 17:55:31 0
【敵が団結しているときは、離間させよ】

日本の武将でこの手をよく使ったのは織田信長である。
地の利を得ていたとはいえ、弱小勢力から天下を制覇するまでに至った理由の一つは
相手の結束を崩す分断作戦に成功したことである。
美濃攻略においては斉藤家の家臣を懐柔して切り崩し、近江姉川で浅井、朝倉連合軍と
戦った時は、互いに相手に疑念を抱かせ、武田家打倒には有力者の穴山梅雪を切り崩すなど
離間策を駆使している。
中国となると、さらに事例には事欠かない。
魏、蜀漢、呉の鼎立する 「三国志」 などは、そのための教科書とすらいえよう。
ひるがえって人間関係を考えると、もっとも問題を起こしやすいのが、この離間策である。
集団の中には、えてして意識的にもしくは無意識的に親しいもの同士を離間させようとする者がいる。
それは、妬み心と根が同じもので、歪められた自己保存本能といえる。
孫子の言葉は、これを使うためでなく、使われた場合の戒めとして心得ておく必要がある。

15 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/19(木) 22:26:09 0
【兵は国の大事、死生の地、存亡の道、察せざるべからず】

「孫子」冒頭の有名な一句である。
「兵」は、戦争、軍隊、兵士、戦略など、いろいろな意味でつかわれているが
ここでは戦争をさす。
(戦争は国家の一大事であり、国民の生死を左右し、国家の存亡にかかわるものである。
よくよく見極めなければいけない)
いざ開戦するかどうかというときには、声高の積極論が大勢を支配しがちである。
それは第二次世界大戦で実証されたとおりだし、また、戦争だけでなく
組織をあげてなにかしようとする場合にもありがちなことだ。
孫子はこれを警告し、大事を決行するかどうかというときには
統治の基本である次の五つの要件(五事)を満たしているかどうかチェックせよといっている。

1 道(基本的な方針)
2 天(タイミング)
3 地(環境的条件)
4 将(指導者)
5 法(組織、制度、運営)


16 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/20(金) 21:49:48 0
【主、いずれが道あるか 将、いずれが能あるか 天地、いずれが得たるか
  法令、いずれが行わるるか 兵衆、いずれが強きか 士卒、いずれが練れたるか
   賞罰、いずれが明らかなるか われ、これをもって勝負を知る】

孫子は、戦力を計算したり、勝敗を予測したりするためのチェックリストをいろいろな角度からあげている。
これもその一つで、敵味方の戦力をハード面でなくソフト面で比較し勝敗を予測しようというのである。
これを 「七計」 という。

1 トップはどちらが明確な方針を持っているか
2 指導部はどちらが有能か
3 時期および状況はどちらが有利か
4 管理はどちらが行き届いているか
5 第一線の働き手はどちらがやる気を持っているか
6 中間リーダーはどちらが経験を積んでいるか
7 業績評価はどちらが公平的確に行われているか

17 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/21(土) 06:22:02 0
【道とは、民をして上と意を同じくし、これと死すべく、これと生くべくして
                                   危うきを畏れざらしむるなり】

統治の基である 「五事」 の第一にこの 「道」 があげられている。
「人民を君主と同じような気持ちにさせ、危険をおそれず君主と生死をともにするようにさせるもの
それが道である」  
この 「道」 が何を意味するかについて古来、立場によっていろいろな解釈がなされている。
王道、仁愛であると説く者もいれば、そうした道徳的なものでなく権道をさすのだというものもいる。
それは各人の価値観によって異なるのが当然だろう。
だが、「孫子」の説くところを虚心にみると、これは現代でいう 「目標」 と解するのが妥当であろう。
つまり、よく行動する組織は、全メンバーが共通の目標を持っている。
利害、使命感、危機感、雰囲気・・・なんいせよ、一体感を持って行動することによって、その組織
の活性化が図られるのである。
全メンバーを結集できるような目標を設定することが、リーダーたるものの大きな任務なのである。
巧妙なリーダーは、人々が気付かぬうちに、ある目標に向かってメンバーの意思を統一させている。

18 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/22(日) 13:18:02 0
【天とは、陰陽、寒暑、時制なり】

統治の基本である 「五事」 の第二にあげられているのが 「天」 である。
開戦すべきかどうかの意思決定に際して、これはきわめて大きなチェックポイントとなるものである。
古代中国にとって、天は 「万物の祖」 であり、「至高無上の神」 であった。
店の命を受けて地上に君臨するのが天子である。
とにかく天は絶対者であり、崇拝すべき神であった。
だが、孫氏はその 「天」 にまったく違った定義を与えた。
かれのいう天は、いまわたしたちがいうところのタイミングにほかならないのである。
「陰陽」 は占いのことだと解釈した唐代の学者もいるが、孫氏全般を通じてみると、そうした要素はなく
天体の運行による陰と陽であるとする学説が妥当であろう。
夜、曇天、雨天などが陰であり、昼、晴天などが陽である。
「寒暑」 は文字通り気候の寒暑で、四季の変化をさす。
「時制」 は時間である。
こうしたものを総括して、時間的な要素のことを孫子は天と称したのである。
つまり 「天の時」 である。
これにつづいて孫子は 「地とは遠近、険易、広狭、死生なり」 といっている。
これは 「地の利」 のことである。
天の時と地の利は、大事の決行にあたって、きわめて重要な要素となる。
これがあるかないか、慎重なチェックをしなければならないのだ。

19 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/23(月) 19:43:31 0
【将とは、智、信、仁、勇、厳なり】

孫子は、将は五つの徳性を備えていなければならないという。
1 智(頭の働き)
2 信(人から信頼されること)
3 仁(人間味のあること)
4 勇(勇気)
5 厳(厳しさ)
この順序を問題にしている日本の兵法学者がいる。
江戸前期の儒者山鹿素行である。
「兵法の開祖太公望は、将には勇、智、仁、信、忠が必要だといっている。
平和の時代だったから、失われがちな勇を第一に置いたのである。」(孫子諺義)
さて、孫氏は一方において将が避けなければならない五つの落とし穴をあげており、
ポジとネガの両面から、将のあるべき姿に迫っている。
たとえば、徳性としては、人間味の必要なことをあげているが、落とし穴としては
人情に溺れすぎることをあげる。
たしかにこれは楯の両面である。
人間の矛盾を直視するこうした見方も孫子の魅力であろう。

20 :夢見る名無しさん:2008/06/24(火) 10:52:32 0
(´-`).oO(ふわふわ)

21 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/24(火) 21:34:06 0
【算多きは勝ち、算少なきは勝たず】

いつの時代でも、決行するかどうかの決断は、トップにとってもっとも重要で、しかももっとも
むずかしい問題である。
遠く殷代(紀元前十一世紀以前)には、獣骨を焼き、そのひび割れの形によって占うという方法が
とられていた。
時代が下ると、祖先を祭る霊廟にこもってそのお告げを聞き、さらには、その霊廟に
重臣を集めて協議するようになった。
これを 「廟算」 という。
孫子は、その 「廟算」 の新しいやり方を導入した。
それは、意思決定は、神霊のお告げや君主の思いつきでなく、客観的な計算にもとづくべきだというのであった。
すなわち、「五事」 にてらし、さらに 「七計」 によって彼らの戦力を比較する。
それが 「算」 である。
そして勝算があれば戦い、なければ戦わない。
当然のことだが、案外これが実行されないことは、歴史のしめすところである。
孫子のこの考えは、今日のシミュレーション(模擬実験)、フィージビリティ・スタディ(設計・調査)
などの考え方に通ずるところがある。

22 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/25(水) 19:43:10 0
【兵は拙速を聞くも、いまだ巧の久しきを賭ざるなり】

「手っとり早くやったほうがよい」 というところを、ちょっと格好をつけて 「兵は拙速を貴ぶ」
などということがある。
そのもととなったのが 「孫子」 のこの一句である。

「戦争は、多少手ぎわが悪くても、すばやく勝負をつけるほうがよい。戦術がすぐれていても、
それが長くつづくという保証はないのである」

孫子はその理由を次のようにいう。
「戦いという手段は、たとえ勝つとしても、長期戦になれば兵力は損耗し、士気も衰える。
攻撃力にも限りがあり、長らく軍隊を駐留させれば国費が不足する。そうなると、
他の国々が好機とばかりに侵入しようとするだろう」
消耗の激しい戦争は、短期で終わるに越したことはない。
もう一つここでは言及していないが、「猛禽が獲物を襲ってしとめるのは瞬間的な衝撃力による」
とあり、これも短期決戦を貴ぶ理由と考えられる。
エネルギーは、集中的に爆発させることによって威力を増すのである。
時間があるとだらだらやってしまい、限られた時間の方が緊張して力を発揮することは、
日常生活でもよくあることだ。

23 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/26(木) 21:22:38 0
【戦争が長引いて国家に利益をもたらしたためしはない】

たしかにそのとおりである。
消耗の激しい戦争を長引かせてよいという理由は、まったくない。
強大国であっても、長引いたために失敗した実例を、わたしたちは身近にみてきた。
だが、仕掛けられた戦争の場合、長期化をおそれて、早く手をあげてしまえばよいということにはならない。
その意味で、注目すべき中国の論文がある。
盧溝橋事件の勃発後十か月目の1938年5月、毛沢東が発表し抗日戦の指針となった
「持久戦論」 の一部を紹介しよう。

「われわれも速戦をよろこばないわけでなく、明日の朝にも 鬼ども を追い出してしまうことには
だれしも賛成である。だが、一定の条件がないかぎり、速戦は頭の中に存在するだけで
客観的には存在せず、幻想とエセ理論にすぎないことを、われわれは指摘する。
われわれは客観的かつ全面的に敵とわが方のあらゆる状況を判断して、戦略的な
持久戦だけが最後の勝利を勝ち取る唯一の道であることを指摘する」

「戦争がどれだけの年月を要するかは、だれも予測できない。これは、まったく敵とわが方の
力の変化の度合いによって決まる。戦争の期間を縮めようと考えているすべての人々は
自己の力の増大、敵の力の減少に努力する以外に方法はない」


24 :ピンポンダッシュ ◆SlOV.4ovd. :2008/06/27(金) 18:25:51 0
【弊害を十分に知りつくしていなければ、効果を十分にあげることはできない】

「尽く用兵の害を知らざれば、尽く用兵の利をも知ることは能はざるなり」
なにごとも、プラスだけとかマイナスだけとかいうことはあり得ない。
戦争で得るもの(利)に目がくらんで、失うもの(害)を計算に入れなければ、戦果をあげるどころか
敗北に終わってしまう。
事業計画でも同じことである。
デメリットも十分に計算しつくした計画でなければ完全とはいえない。
現代中国では、改革や新政策を実施しようとする場合、ふつう特定の地域や部門に限って
試験的に実施してみる。
そしてプラス面とマイナス面を見極めたうえで、手直しをして全国的に実施するのが
原則となっている。
これは、この 「孫子の兵法」 に通ずるやりかたで興味深い。
だがときには、政治的な理由からか、それとも先走りの主観主義からか、試行の途中で
プラス面だけが大々的に宣伝され、マイナス面の究明が十分になされないまま実施されて
しまうことがある。
正直なもので、こういう場合はどうも結果がかんばしくないようである。
人の使い方でも同じことで、相手の欠点を知りつくしたほうが、よくその長所を生かして
力を発揮させられるのである。

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